お知らせ
第11回研究会「ブルーシールドと文化財緊急活動‐国内委員会の役割と必要性‐」の開催について

第11回文化遺産国際協力コンソーシアム研究会「ブルーシールドと文化財緊急活動‐国内委員会の役割と必要性‐」を以下の要領で開催いたします。ふるってご参加ください。

●開催趣旨
 東日本大震災は人々の現在の生活だけでなく、歴史を伝える多くの文化財にも甚大な被害をもたらしました。この大惨事から一年半が経ち、その間、動産・不動産を問わず、幅広い分野の専門家が文化財を守るために活動し、これらの活動から得られた技術的な経験は、いくつもの研究会やシンポジウムで共有されてきました。また、被災した文化財を守る活動によって多くの専門家は、博物館、図書、文書、建造物といった専門性の壁を越えたネットワークの重要性を深く認識することとなりました。今回の震災では、文化財を救済する取り組みとして、文化財レスキューや文化財ドクターなどの支援活動が行われましたが、同時に、震災直後に速やかに文化財救済を支援するための仕組みの必要性が浮き彫りになったとも言えます。このように、自然災害に備え、迅速な対応を行えるための恒常的なネットワーク形成に向けた検討が必要である中、そうしたネットワークの一つとして、国際的にはブルーシールド国内委員会の活用が注目されています。
 日本ではまだあまりブルーシールドについてよく知られていません。また、ブルーシールドの標章は武力紛争の際の文化財の保護に関する条約において定められているため、国際・国内委員会など組織としてのブルーシールドに関しても、武力紛争等の人為的災害における文化財救済のみを対象にしているという誤解を生じやすい傾向があります。しかし実際には、組織としてのブルーシールドは、自然災害を含めた幅広い範囲での文化財救済を活動対象としています。諸外国で設置された国内委員会は、ハイチ地震などで効果的に役割を果たしているのです。
 今回の研究会は、こうした諸外国でのブルーシールド国内委員会によるネットワークの経験からブルーシールドが果たしている役割を学ぶとともに、東日本大震災での日本国内の経験と照らし合わせ、今後の文化財緊急活動の仕組みを検討する場としたいと考えています。

●名 称:第11回研究会「ブルーシールドと文化財緊急活動‐国内委員会の役割と必要性‐」
●主 催:文化遺産国際協力コンソーシアム
●後 援:イコム日本委員会、国際図書館連盟資料保存コア活動(IFLA/PAC)アジア地域
        センター、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会、 日本イコモス国内委員会、
        (社)日本図書館協会、(財)日本博物館協会  (50音順)
●日 時:2012年9月7日(金) 13:00~17:00 (開場12:30)
●場 所:東京国立博物館 平成館 大講堂
       (台東区上野公園)
 ※当日は東京国立博物館西門より入場をお願いいたします。
●参加費:無料(※懇親会に参加される場合は別途2000円いただきます。)
 ※同時通訳あり

詳細については、以下のリンクを参照してください。
http://www.jcic-heritage.jp/information/information_120808.html

文化遺産国際協力コンソーシアム事務局




刊行図書



日本の大学アーカイヴズ
全国大学史資料協議会 (単行本 - 2005/12)
価格: ¥ 5,184 (税込)
当協議会について | サイトマップ | お問い合わせ | ©2007- The Japanese Association of College and University Archives, All Rights Reserved.